ZINE十色(ジントイロ) は、現在準備中です。
2025/05/16 15:18
「ZINEを買う場所って意外と限られてない?」
文学フリマが開催される時期になると、私のTwitterのタイムラインが#文フリ一色になる。
「ああ、いいなあ。私も買いに行きたい。でも、文学フリマみたいな直売所は結構ハードルが高い。もっと気楽にZINEを買える場所があればいいのに」
確かに最近はZINEに注目が集まっており、大手書店も扱い始めた。
しかし、その数はZINEを作る人々の数に対しては限りなく少ない。ZINEが総観できる場
所は年に数回のイベントしかない。
ネットを探してみると、ZINEを売っている独立系書店はたくさんあるけれども、種類はそこまで多くない。もちろん大型書店とは異なり在庫の制限もある独立系書店なのだからそれを求めるのも違う。
でも、もっとたくさんの人々の作ったZINEを、読みたい。小さな声を、聞きたい。
もっと世の中にはZINEを作っている人は大勢いるのに。
「そうだ、それなら日本にはまだない、ZINE専門のオンラインショップを作ってしまおう」と思い立った。
「売れない」からって諦めないで!
イベント後のSNSを見ると、「ネットで売れないからイベントに参加したけど全然売れない」という声が目立つ。
「来年はもういいかな」と諦めてしまった人もいた。そしてさらには、そういった人たちに対して「レベルが低いから売れないんだ」と心無い声を投げかける人も大勢いた。
創作意欲の高い人々がメラメラと熱意を燃やして作ったのに、
「売れない」という理由だけで諦めさせてしまう現状。身につまされる思いだ。
結局元々名が売れていてその人の書いた文章だから買おう、これ流行りのテーマだ、表紙が美しい、知り合いの作った本だから買おうということでZINEを買うというのが一般的だと思う。
でも最近作り始めた創り手はどうやってその輪の中に入っていけばいいのか。表紙が美しくないといけないのか。文章をウリにしている人はどうやって売っていけばいいのか。
ZINE専門のオンラインショップを開いても工夫がなければ同じ状況に陥ってしまうことが想像できる。
ZINE・軽出版のオンラインキュレーションストアという位置付け
私が、書店としてできることはないか。書店を歩いているとき私はどうやって本を買うだろうか。
それを考えた時、オビが必ず目に入ってくることに気づいた。
そうだ、本は「紹介される」、いや「推される」ことで、ただの書店散歩人からその本の読者になるのだと。
確かに私がゲームを買う時も友人やレビュワーの話を聞いてから買うことが多い。シリーズものは習慣的に買っているけど。
じゃあオンラインショップでもそれをやればいいんだ。
第三者の目でその作品を「推す」ことで目立たない作品でも読んでもらえるはずだ。
SNSやメルマガ、ブログを使えば、多くの人に見てもらえる。
個人の発信では限界があるのをショップがどんどん「推して」いけばいいんだ。
推すことで創り手の輝きはさらに増し、新しい読者に届きやすくなる。読み手も本の見た目や目次だけで判断するだけでなく、「おすすめ」情報でその本と創り手自身のことも知ることができる。
『ZINE十色』創設にかけた想い
「ZINE十色」はZINEでの表現は十人十色、みんな違ってみんないいという前提のもと、クリエイターだれもが自由にZINEを販売でき、ZINEを探し求める読者がだれでも、どこにいてもZINEを選び、好きな時に買える日本最大のZINE専門店を目指します。
毎日作品に向かい合っているのだから、あなたの想いは絶対誰かに届きます。諦めないで!
だれでも、どこでも、日本中のZINEを買って読むことができます。
これからの「ZINE十色」の成長をお楽しみに!

